事業成果物名

2009年度 艤装工程の生産性向上

団体名

事業成果物概要

事業名:艤装工程における生産性向上のための技術開発

1. 助成事業の目的
(1)わが国造船業は船殻組立工程では50%以上生産性を向上させてきたが、艤装工程の生産性向上のための取り組みは殆ど手つかずの状態で、中小型船舶では今や造船工数の2/3を占めるまでに至っている。
(2)さらに、中小造船業における年代構成は、50代が中心で49%(6,600人)を占め、少子化社会の到来により、今後、造船従事者の確保が非常に困難になってくる。
(3)安易に外国人研修生に頼るよりも、これまで日本の企業が得意としてきた生産性の向上にもう一度目を向けて、国際競争力の維持を図ることとしたい。
(4)一方、艤装工程では、狭隘な場所で無理な姿勢での作業が多く、安全衛生対策も遅れている。
(5)今の造船ブームが過ぎ去った後、中小造船業が生き残って行くためには、艤装工程の生産性を向上させるとともに、働きやすい作業環境を提供することが必須である。

以上のことから、今後のわが国造船業の命運は、艤装工程の生産性向上いかんにかかっているといっても過言ではない。

2.目標
 3カ年計画で事業を実施し、艤装期間を半減させるための技術を確立する。

3.助成事業の遂行に関する計画
(1)事業計画の内容
①造船業界だけでなく、舶用業界、電装業界等との協働により、艤装工程の実態調査を行う。
(調査項目)
a.機関艤装、電気艤装、船体艤装の縦割りによる弊害を解消するための工法
・機関室レイアウト
・電路、管路の共通化
・電路のブロックジョイント
b.艤装工事における一人作業あるいはチーム(2~4人)

②動力主燃料をC重油から高級油(A重油、軽油、灯油)にすることにより機器や配管の省略、更にはNOx、Soxの排出量削減が可能であり、平成20年度の調査結果を基に機関室内の機器配置や区画の変更、地上組立を考慮したユニット化、モジュール化について検討する。

③艤装全般を見渡せる人材がいなくなってきたことが、手待ちや手戻りの最大の要因となっており、艤装工程の管理ができる人材(多能工)を育成するための教材を開発する。

助成機関

  • 日本財団

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

2009年度 艤装工程の生産性向上

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